修士2年の小山 泰輝君が,昨年8月に琉球大学で開催されたD&D2025での講演「支持面揺動における足関節の剛性と減衰を用いた左右非対称性の評価」に対して,日本機械学会より若手優秀講演フェロー賞を受賞しました.小山君,おめでとうございます.(詳細は,大学のホームページに掲載されています)
小山君にとっては3回目の学会賞の受賞になります.以前の2回はいずれも学部のときの支部講演会の受賞でしたが,今回は日本機械学会機械力学・計測制御部門の全国大会での受賞で,本人にもさらなる自信になったと思います.ちなみに,小山君はこの学会に当研究室の学生から唯一参加していましたが,自分の発表以外でも気後れすることなくベテランの先生方とお話したり,若手活性化委員会企画「人脈づくり交流会」にも参加したりしていました.活発に学術交流の場を活かしていたのはなかなかできないことだと思います.

研究内容としては,我々の研究室の強みである
- フォースプレート計測に基づく実用性と精度を両立する重心推定法
- 支持面を揺動したとき応答の力計測からの重心のバランス制御システムの同定法
を組み合わせたうえで,左右独立に配置した足裏のフォースセンサの情報から,検査対象者の左右の足関節トルクが,バランス制御(重心の制御)にどの程度貢献したかを数値化するものです.手法を示すだけでなく,25名の被験者の評価を2日間実施して,1日目と2日目で同程度の数値が得られること(信頼性評価)も確認しました.
足関節応答の左右非対称性を厳密に計測する方法は,これまでありませんでした.特に,時々刻々と変化する重心位置に応じてどの程度左右の足関節トルクを発揮したかを評価したのは,世界的に見ても小山君の研究が初めてだと思います.この研究については外部機関と連携した患者さんへの適用を始めつつありますが,既存の装置がない点がネックになっています.普及して初めて成果になると考えておりますので,今後も地道に知見を積み重ねていきたいと思います.