研究室の概要
動的デザイン研究室は,高知工科大学システム工学群の研究室の一つです.システム工学群は機械系,電子系,建築系の3つの系で構成されており,機械系の学生の配属研究室の一つになります.ロケーションは香美キャンパスで,非常に恵まれた環境で研究しています.
研究内容は身体動作の計測や解析に関するものが主ですが,計測した値をそのまま解析するのではなく,機械工学的な解析手法を使っています.例えば,運動方程式を主とした力学解析,フーリエ解析等の振動解析,制御工学的な安定性解析,システム同定などを積極的に活用します.我々は実用性と精度の両立を実現する技術開発を行っており,その成果を活用して複数の医療機関との学際研究(臨床研究)を行っており,一部の研究では患者さんや高齢者データの解析も行っています.
基本方針
本研究室の基本方針は,外部に開かれた環境とすることで,一定の研究レベルを保ちつつ,ハラスメントの防止に努めています.その基本方針を以下に示すことで,配属のミスマッチの防止につながればと考えています.
目標
本研究室では,社会に役立つ技術開発と社会に貢献できる人材となる基盤づくりの両立を目指しています.
それを実現するためのプロセスとして,オープンな議論ができる環境づくりを行っています.
- 社会に役立つ技術開発
研究テーマは,実用性を重視した設定です.機械工学の基礎的な技術をベースとしながら,本学の恵まれた研究環境を活かして,学際的かつ実用的な研究を行っています. - 社会に貢献できる人材となるための基盤づくり
研究成果を上げるだけが目的ではなく,正しいアプローチで取り組める人材の育成を目指しています.プロジェクトの成功・失敗に関わらず自ら適切なフィードバックを行い,目標を達成することで,最終的には自己効力感を持つ人材を育成することを目的とします.
具体的な運営
進捗報告
- 毎週2回の進捗報告会を実施します.個人の報告の頻度は,2週間に1回程度です.所属する教員と学生全員でレビューを行うため,発表しない場合も進捗報告には参加します.
- 報告は,プレゼンではなく文書(A4用紙2ページ以下)です.レビューワーでそれを黙読した後にみんなで議論をします(下の写真).各発表者の持ち時間(20分)は管理されていて,時間は平等に与えられます.
- 進捗報告会終了後に,報告者と教員でマンツーマンでの10分程度の振り返りをします.そこで,「良かったこと」,「悪かったこと」,「次回何をするのか」を確認します.ふりかえりで話し合った次の目標設定やそのプロセスは,研究室内の情報共有システムで他の学生(レビュワー)に共有されます.

学生の取り組み
- 基本ルールとして,以下の3点を守るようにお願いしています.これらを守る限り,卒業・修了まで責任を持って指導をします.
1. 進捗報告会(または勉強会)への出席
2. 研究室の共用スペースを清潔に保つ
3. 装置が故障したときは,自責他責に関わらず報告する(故障原因を叱責されることはありません) - 研究を遂行する上で,学生を中心に研究を遂行するボトムアップ型に挑んでいます.
- 教員からの口出しをできるだけ控え,研究を学生が主体で研究します.
- 成果が出せそうなテーマ設定はとても難しいので,卒業研究では教員が配属時に提示したテーマから選択します(例年10テーマほど提示します).もし自分がやりたいテーマがある場合は,修士課程進学時から変更可能です.
- ボトムアップ型と連動し,研究成果を残すことを目指すことを原則とします.ときには研究が進まないときもありますが,そのときは教員や他の学生がサポートし,どうやれば成果が出せるかを一緒に考えます(ここはかなり手厚いと思います).
- 教員,先輩,後輩といった立場をあまり気にせず,フラットな組織を目指しています(教員の意見が間違っていることも多々あります).ただし,若い人を優先するように心がけています.
- 個人で研究するよりも,まわりと協力しながら研究を進めることを推奨しています.一人で頑張って研究し指導教員に報告すると,「ほかの学生とも議論した?」と確認されます.
- 研究成果を上げるためには,最新の研究情報の収集が必要になります.
- 情報収集をサポートのために,水曜以外の平日の朝9時30分からの学術論文(英文)の朝輪読会を実施しています.(30~40分程度)
- 講義がある場合は,講義を優先し,集まれる人が集まります.また,参加は強制ではなく,任意です.(大学院進学者は参加を推奨しています)
- 内容の理解を重視しています.翻訳ソフトは使わず,事前準備も推奨していません.
- 配属当初は英語が苦手な学生が多いのですが,英語が得意な学生も論文は読めません.実際のところ,初期の語学力は重要ではありません.しかし,他のメンバーを辞書代わりどんどん読んでいくと,そのうちまわりのサポートなしで読めるようになります.
- 通常は学部3年生で研究室に配属されますが,配属直後を中心に勉強会を行っています
- 内容は,C言語およびMATLABの基礎と,マイコンを使ったラジコン製作(C言語ベース)です.
- 学部3年生の間は,進捗報告会には参加せず,勉強会のみに参加します.
- 実験装置の製作やプログラミングなど,技術実装をやる意欲がある人材は歓迎します.
- 研究活動よりも講義の受講を優先しています.
- 補講等で進捗報告と講義が重なった場合は,講義の受講を優先します.
- 期末試験期間中は,進捗報告会・朝輪読・勉強会などは実施しません.
- この取り組みもあって,当研究室学生の配属後の学業成績は,大変優秀です.
- 学会は,教育の場ではなく,研究発表の場と考えています.
- 学会発表を希望する場合は,研究成果に基づいて発表の可否を教員が判断します.
- 成果に応じて,教員から学生に発表を勧めることもあります.
- 学会では賞をいただけることもあります(過去の受賞者).
- イベント等の提案は歓迎します.
上記で掲げている内容以外は,大学や他の学生の迷惑にならない限り個人の考え方・志向を尊重し,(研究室の在室時間やアルバイトなど)行動を制約しません.何かを強制することもありません.
上記の基本方針については,学生の考え方や社会の変化に合わせて,継続的な見直し・修正を行います.
最後に,本研究室は学外からの大学院修士課程や博士課程への進学希望者を歓迎します.特に,博士課程に関して,本研究室で扱う内容は学問分野として大きな発展性があり,研究者としての予算獲得や論文執筆に有利なテーマが数多くあります.学外からの進学を希望される方は,スタッフ(連絡先は下記フッタに記載)までご連絡ください.

SHDというポーズをしているのだそうです


コロナ禍の最悪の時期でしたが,スポーツ大会を開催しました
